㈱スピングラス・アーキテクツ代表取締役社長 松岡恭子さんの卓話を開催しました

2023年10月例会時に、建築家で㈱スピングラス・アーキテクツ代表取締役社長の松岡恭子さんをお招きし、「輝く女性賞」の授賞式と卓話を開催いたしました。
松岡恭子さんは、国内外で集合住宅を、国内では建築に加え公園や橋梁など大規模な土木構造物のデザインも手がけてきた建築家です。九州各地の景観計画への関与や、天神ビッグバンなど地元福岡市の大規模再開発へのアドバイザーなど、都市デザインへの関わりも深く、コロナ禍においては都心空間存続への危機を感じ、社会実験「One Kyushu ミュージアム」を開始し、今後の都市の公共性を探求しています。また、総合不動産会社の㈱大央の代表取締役社長、NPO法人福岡建築ファウンデーションの理事長も務めていらっしゃいます。
今回の卓話は「これからの都市空間に大切なこと」という題で講演をいただきました。
天神ビッグバンという今最も身近な話題を皮切りに、世の中の価値観が変わっている中で建築家として「建物が新しくなっても人が来ない時代が来る、屋内ギャラリーや音楽ホールがある、行きたくなるような天神を」を提言されていたことをお伺いしました。その後コロナ禍となり「人が来ない時代」が早く来てしまったことから、ご自身で魅力的な天神を作るための実験をしようと考え、空き店舗などで九州の魅力を発信する場所を作るOne Kyushu ミュージアムの活動を始められました。4年目である今年は天神のみらいをかんがえるという企画を福岡大名ガーデンシティで行い、天神に対するコメントをすくいあげ、行政や事業者に伝えることも続けていらっしゃいます。
他にも、福岡の建築の良さを誰にでも伝える福岡建築ファウンデーションの活動や、湯布院の新たな滞在型旅館である玉の湯のプロジェクトを話題に、「共感力」というキーワードで、
機材トラブルによりスライドが映写できない中、聴講者にもわかりやすく、魅力的で興味深いお話をしていただき、あっという間に引き込まれました。
卓話後は別会場にて久しぶりに講師と会員・ビジター参加者の方との懇親会を開催いたしました!質疑応答や感想、意見交換で大いに盛り上がりました。
松岡先生、貴重な機会をいただきありがとうございました。今後のさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます。